昨年のラグビーワールドカップ2015で一躍注目を集めたラグビー日本代表。日本では戦前から海外のラグビーチームとの交流試合が行われていたようです。『THE TRAVEL BULLETIN』では折々に当社の船で来日する各国のラグビー選手団を紹介しています。その中から、1936年3月号のニュージーランド学生選抜チーム初来日の記事を紹介します。
ニュージーランド国内にある大学のさまざまな学部(医学部・経済学部・法学部など)に所属している24人のニュージーランド学生選抜チームは、マーチン・スミス監督とともに日本~オーストラリア間の定期航路船である「北野丸」に乗船しました。彼らは航海中、毎朝デッキで1 時間練習し、日本での試合に備えていました。船内で催された新年祝賀会、NYK名物のスキヤキパーティー、赤道通過時の赤道祭にも積極的に参加し、約1カ月の船上生活を楽しんだようです。
36年1月22日、長崎県に到着した選手団は慶應、明治、早稲田大学などの各チームと全7 試合を行い、全日本学生選抜チームと引き分けた試合以外は全勝しました。
『THE TRAVEL BULLETIN』:1920~41年、日本郵船が発行した英文広報誌。全195巻
当ホームページに掲載されている写真・図版・文章等は許可無く転用・転載はできません。
グループ報「YUSEN」
2016年6月号No. 706