NYKグループの夏の風物詩といえば、水上運動会。その始まりは、1917年に隅田川で開催された「第一回二曳倶楽部端艇競漕(にびきくらぶたんていきょうそう)大会※」にさかのぼります。
そもそもレガッタは、幕末に長崎や横浜の居留外国人やイギリス・フランスの駐屯兵が行っていたものが、次第に日本の学生と実業団の間に広がったのが始まりとされています。外国人漕艇(そうてい)クラブがいくつもある横浜に一時本店があったNYKは、創立翌年の1886年から半年間これらクラブと交流したこともあって、社内でレガッタが盛んに行われるようになりました。
さて、今でも毎年の参加賞を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
1927年の参加賞は、きりの箱に収められたペンダントヘッドでした。30年代にはブイマークをモチーフにしたキーホルダーやカフスボタン、ネクタイピン、ロゴ入り名刺入れが配られ、40年代になるとミニチュアのオールが配られるなど、どれも凝った作りのオリジナルグッズで当時の盛会ぶりがうかがえます。その後、70〜90年代にかけてはネクタイピンが続き、近年では男女とも使用できるTシャツが好評を博しています。
※ 二曳倶楽部端艇競漕大会:名称は、1924年に「郵船社員倶楽部第一回端艇競漕大会」、第二次世界大戦による中断を経て55年に「第一回社内水上運動会」、2001年には「NYKグループ水上運動会」と改められ、今年で53回目を迎える
グループ報「YUSEN」
2007年8月号No.600
【表紙のことば】
1957年10月の創刊から半世紀。600号をお届けします。
表紙:7月10日付日本経済新聞朝刊公告より
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