企画展 「また会いましょう― 横浜郵船ビル写真展」
横浜郵船ビルの大規模な改修工事に伴い、日本郵船歴史博物館は2023(令和5)年3月31日を以て、当面の間休館することになりました。休館前最後の展示として、横浜郵船ビルの現在の姿を中心に、建物内部を写真で紹介します。
横浜の近代建築として知られる横浜郵船ビルは、関東大震災で被災した初代横浜支店に代わり、創業50周年記念事業の一環で1936(昭和11)年に建てられました。設計は建築家の和田順顕、正面にコリント式の大オーダーと呼ばれる列柱が16本立ち並ぶ様はひと際目を引きます。3階には事務部属員養成所が設けられ、客船に乗船する司厨員(コックやボーイ)はここで教育を受けた後、各船で活躍しました。太平洋戦争では空襲を逃れ、戦後は一時GHQに接収されるという苦難の時代を経て返還後は再び日本郵船の横浜支店となりました。
オフィスビルのため普段はご覧いただく機会の少ない建物内部に加え、建物図面や古い写真資料、模型などから、このビル独特の雰囲気を感じ取っていただけますと幸いです。
過去の企画展