日本郵船の歴史は日本の近代海運の歴史ともいえます。
三菱の祖、岩崎彌太郎の志を受け継ぎ誕生した日本郵船は、その後130年を超えて、日本の近代史と歩みを共にしてきました。
第一次世界大戦後に世界第3位の海運国となった日本の商船隊は、太平洋戦争でいったん壊滅しますが、戦後幾多の困難を乗り越えながら奇跡の復活を遂げ、高度経済成長期以降は船体を大型化、多様化させながら今日も日本経済を支え続けています。
こうした展示内容について館長代理が独自の視点で解説を加えながら、分かりやすくご案内いたします。
佐藤 芳文
横浜育ち。早稲田大学政治経済学部卒業後、1978年日本郵船入社。
大井埠頭の現場事務所の後、営業一部、企画部、大阪支店、パリ駐在、船舶管理グループ、ニューフロンティアグループ、日本飛行船(株)出向、(財)中東協力センターなどに勤務。
2010年より横浜で燃料添加剤の製造販売を行う日本油化工業(株)に勤務、取締役管理部長、常務取締役を経て顧問となる。 2018年7月より日本郵船歴史博物館館長代理に就任。
明野 進
大阪出身。東京商船大学(現東京海洋大学)卒業後、日本郵船に入社。
船舶機関士/機関長として海上で13年、陸上で19年勤務。その後、小型船建造/修繕を行う造船所(京浜ドック)の経営や母校での教員の経験を経て、2020年4月から日本郵船歴史博物館勤務。
本来は商船のエンジニアですが、海運、造船、船員教育など様々な分野で働いた経験を活かしてご説明します。